住宅事情や夜間練習などでバイオリンにミュートをつけて練習をされている方は多いと思います。
私もそんな一人なのですが、実はミュートをつけただけでは、まだ音が大きいと思っています。
そこでサイレントバイオリンなるエレキバイオリンに目をつけたのですが、
重いとの噂を耳にし躊躇していました。
そこで私は思い立ったのです!!
アコースティックバイオリンをサイレント化しようと!!
※自己責任でまねしてください。
アコースティックバイオリンをサイレント化するメリット
アコースティックバイオリンをサイレント化するメリットは
・見た目が良い
・ピックアップやプリアンプを内蔵しない為軽い
・材料や作り方を工夫すればエレキバイオリンより安い
などが上げられます。
デメリットは失敗する可能性がある事です。
サイレント化する方法
では、アコースティックバイオリンをどのように消音させるかというと、
答えは簡単で空洞部を何かで埋めてあげればいいのです。
何で埋めるのかって?
それは「発泡ウレタン」です。
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缶スプレータイプの発泡ウレタンを使用します。
裏板を外せば他の方法も考えられますが、知識と工具が必要になってきますので
バイオリン製作をしている人でないかぎり現実的ではありません。
よって、バイオリンに開いている穴、f字孔とエンドピンの穴を使用する方法が一番簡単だと思います。
この小さな穴から空洞部を埋めるためには、缶スプレータイプの発泡ウレタンが最適というわけです。
発泡ウレタンの注入方法
発泡ウレタンの注入はエンドピンの穴からやります。
理由はノズルがf字孔からは入らなかったからです(笑)
あと、f字孔の周りをマスキングするのが大変なので(笑)
穴をふさぐようにマスキングテープを貼ったほうが簡単ですからね。
発砲ウレタンは文字通り発泡するので注入量が難しいです。
ぴったり注入できればいいのですがまず不可能です。
しかもバイオリンだと、どれだけ入れたか確認するのが難しいです。
そこで注入量をf字孔から確認出来るようにする為に
f字孔のマスキングは発泡ウレタン注入後がオススメです。
発泡時間にはある程度余裕があるので注入後焦らずにしっかりとマスキングしましょう。
隙間から漏れると大変です。
見た目がとても汚くなりますので丁寧にマスキングしましょう。
隙間から漏れないようにつなぎを少なく出来る太目のマスキングテープがオススメです。
信頼性抜群!!安心の3Mのマスキングテープがおすすめです。
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発泡ウレタンの注入方法の流れ
1.バイオリンの弦、ペグ、駒、アゴ当て、テールピース、エンドピンを外す
2.エンドピンの穴周りをマスキングテープでマスキング
(マスキング範囲は多めにしてください。私はマスキング自体しなかったので大変な思いをしました)
3.エンドピン側を上にして発泡ウレタン注入
4.f字孔から注入量を確認しながらf字孔が隠れるくらいまで注入
(発泡するのでこのくらいで十分だと思います。私は注入しすぎて大変な思いをしました(2度目))
5.f字孔をマスキングテープでふさぐ。
6.エンドピン穴もふさぎしばらく待ちます
7.発砲ウレタンがf字孔にまんべんなくいきわたったるのを確認したらエンドピン穴を開放します
8.発砲ウレタンがエンドピン穴から溢れてくるので処理しながら硬化を待ちます
9.硬化したらマスキングテープをはがしてエンドピン穴をほじくって終了
注意点や補足
発砲ウレタンの量が少なすぎるとf字孔にまんべんなくいきわたらないです。
発砲ウレタンの量が多すぎるとエンドピン穴から長時間溢れてきて大変です。
エンドピン穴を開放するのを忘れないでください。大変なことになります。
今回、硬化時間はエンドピン穴から溢れてきてこなくなってから半日放置しました。
エレキバイオリン化する場合は駒などに取り付けるピックアップを使用するのがいいと思います。
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サイレント化に使用するバイオリンは?
使用するバイオリンですが安いやつを使いましょう。
発泡ウレタンは接着力もありますので、注入したら後戻りできません。
壊れても惜しくないものを使用してください。
私はオークションで入手したジャンクバイオリンを使用しました。
送料込みで3000円でした。
たしか中華製で「J.S.violin」というラベルが貼ってあった気がします。
バイオリン自体がインテリアグッズのようなチープな作りで
音も弾き心地も良くないものでしたが、お試し製作なのでこのバイオリンで妥協しました。
新品ならステンターのバイオリンあたりがいいかもしれません。
安いし評判もそこそこのようですので。
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作製したサイレントバイオリンの性能はどうなの?
作製したサイレントバイオリンがどれだけ音が小さくなったのか気になりますよね?
気になる音量をスマホアプリを使って計測しました。
計測方法
・計測器はスマホ+騒音計アプリ
・計測器はバイオリンから約60cm離れた場所に設置
・A線開放弦での比較測定
・弓圧、弓速はたぶん一定にしたつもり
計測結果
未加工のバイオリン 70デシベル
ミュート使用のバイオリン 62デシベル
作製したサイレントバイオリン+ミュート 54デシベル
※ミュートは効果の大きい駒につけて使用する金属性のものを使用
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結果及び考察
結果はかなりの消音化に成功したと思います。
しかしミュートなしだとビビリ音がすごくします。
原因はボディーが振動しなくなった為、駒の振動が吸収でず
ボディーとのあいだでビビリが発生しているのでしょう。
駒自体もとてもやわらかい物を使用しているため、それも原因かもしれません。
ジャンクバイオリンなのでしょうがないですが。
そこで駒にミュートを付けてみるとビビリ音が収まりました。
音はミュート使用の通常バイオリンよりも好きかもです。
音が響かないぶんクリアに聞こえます。
そして気になったのが重さです。
ちょっと重いかもしれません。気にならない程度ですけど。
素材の段階でいつも使用しているバイオリンより重かったし・・・。
結果的には大成功だと思います。
不満が出てきたらステンターかカルロジョルダーノあたりのバイオリンを
サイレント化したいと思います。
※自己責任でまねしてください。